うるとらんぷす

「チェルシー」という単語に対する反応が人より2.7倍速いチェルサポによる備忘録。

【BPL#10】"長きトンネル"

BPL#10


お久しぶりです。というより、今季初のマッチレビューでございます。今季はメンバーやスタイルがそこまで代わり映えしていないということ と、書く気すら起きないような試合内容が続いていたために暫くマッチレビューを書かずに/書けずにおりました。が、やっぱり備忘録として試合の所感を残し ておくのは後々きっと役に立つだろうと思い、その重い腰を上げマッチレビューを再開するに至りました。

誰に言われてやっているわけでもないので、気楽に、まとまったレビューを書きたいと思わない限りは試合中のツイートを貼り付けて、必要に応じて補足を入れていく感じでいこうかなと思います。

 

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「時は金なり」~2015年 夏移籍市場まとめ~

2015年、夏の移籍市場がようやく幕を閉じました。今回の移籍市場の過ごし方については色々と言いたいことはありますが、また別の機会を設けて鬱憤を晴らしたいと振り返りをしてみたいなと。それはそうと、今夏は実に総勢33名の若手が修行へと旅立っていきました。もうローンに対して「過去の自分(前回のローン放出数)を乗り越える」みたいな変なモチベーションまで芽生えちゃってるんじゃないか疑惑。みんなの活躍に期待しています。

以下、できるだけ移籍が発表された順に今夏移籍市場の動きをまとめました。
 
 
※1:選手名の横に*がついている選手はすべてローンでの移籍です。
※2:移籍金は各メディアによってバラつきがあるので参考程度に。
 
 
       《 IN 》       
 
◯DF
 
1. アブドゥル・ラーマン・ババ
(⇦アウクスブルク / 5年契約 / £21.7m)

CM7tLrlWgAA_q-I

     

2. パピ・ジロボジ
(⇦ナント / 4年契約 / £2.7m)

DJILO

     
3. マイケル・ヘクター
(⇦レディング / 5年契約 / £4m)
※そのままレディングへシーズンローン
 
     
 
◯MF

4. ネイサン
(⇦アトレティコPR / 5年契約 / £4.5m)
※そのままフィテッセへシーズンローン

NATHAN

     
 
5. ベゴヴィッチ
(⇦ストーク・シティ / 4年契約 / £8m

BEGO

     
 
6. ダニーロ・パンティッチ
(⇦パルチザン・ベオグラード / 4年契約 / £1.25m)
※そのままフィテッセへシーズンローン

PANTIC

     

7. クリスティアン・マネア
(⇦ヴィトルル・コンスタンツァ / 5年契約 / £2m)
※そのままムスクロンへシーズンローン

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(⇦バルセロナ / 4年契約 / £21.4m)

PEDR

     
 
(⇦フルミネンセ / - / £6.7m)

KENEDY
 
     
 
◯FW
(⇦ユナイテッド / £4m)
※£35mでの買い取りオプションつき

FAL

       《 OUT 》       


◯GK
アーセナル / 4年契約 / £11m)

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2. マテイ・デラチ*
(⇨FKサラエボ

DELC
 
     
 
◯DF

3. アンドレアス・クリステンセン*
※2年間のローン

150710-Christensen-Fohlenfoto

     
 
4. トーマス・カラス*
(⇨ミドルズブラ

KALAS

     
 
5. フィリペ・ルイス
(⇨アトレティコ・マドリー / 4年契約 / £11.2m) 

LUIS


     
 
6. トッド・ケイン*
(⇨NECナイメヘン

KANE

     
 
7. ウォレス*
(⇨カルピ)

WALLA

     
 
8. ケネース・オメルオ*
(カスムパシャ) 

OMERUO

     
 
9. アレックス・デイビー*
(⇨ピーターボロー)
※1月までローンを延長

ALEX
     
 
◯MF 

10. クリスティアン・アツ*
(⇨ボーンマス

atsu

     
 
11. ルイス・ベイカー*
(⇨フィテッセ

BAKER

     
 
12. パシャリッチ*
(⇨モナコ

PASALIC

     
 
13. ジョシュ・マケークラン
(⇨ブレントフォード / 4年契約 / £0.5m)

JOSH

     
 
14. マルコ・ファン・ヒンケル*

GINKEL

     
15. イズィ・ブラウン*
(⇨フィテッセ

BROWUN

     
 
16. ネイサン*
(⇨フィテッセ

     
 

17. ダニーロ・パンティッチ*
(⇨フィテッセ

     
 
18. ヴィクトリアン・アングバン*
(⇨シント・トロイデン)

coulibaly

     
 
19. ジョーダン・ホートン*
(⇨ギリンガム

HOUGHTON

     
 
(⇨サウサンプトン / 3年契約 / £5m)

ROMEU

     
 
21. ガエル・カクタ
(⇨セビージャ / 4年契約 / £2.5m)

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22. ウリセス・ダビラ*

davilla

     
23. モハメド・サラー*
(⇨ASローマ

salah

     
 
24. クリスチャン・クエバス*
(⇨シント・トロイデン)

cuevas

     
25. ネイサン・アケ*
     
26. ファン・クアドラード*
(⇨ユベントス

cuarado

     
 
(⇨トラブゾンスポル

marin

     
 
28. クリスティアン・マネア*
(⇨ムスクロン)

     
 
29. ジェレミー・ボガ*
(⇨レンヌ)

boga

     
 
30. ルーカス・ピアゾン*
(⇨レディング)

piazon

     
 
31. ヴィクター・モーゼス*
     
32. イスラム・フェルツ*
(⇨ハイバーニアン

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33. マイケル・ヘクター*
(⇨レディング)

     
 
34. ナサニエル・チャロバ*
(⇨ナポリ
 
     
 
◯FW 

35. スティペ・ペリツァ*
(⇨ウディネーゼ

Stipe-Perica-Udinese

     
 
36. パトリック・バンフォード*
(⇨クリスタル・パレス

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(契約満了)
※退団後MLSモントリオール・インパクトへ移籍

dro

     
 
37. ジョアン・ロドリゲス*
(⇨シント・トロイデン)

JR

     
 
38. ドミニク・ソランケ* 

〜15/16 シーズンプレビューカルテ【MF&FW】〜

《MF》
 
◯カルテ #8

【番号】#4
【在籍】2年目
【年齢】28

Cesc-Fabregas-009


▽期待
なんだかんだいって、このチームのアイディア担当はアザールとこの男。正直ビルドアップの面で多くの恩恵をチームが受けているとは思いません が、昨季特に序盤、長短だけでなく地・空を完璧に把握してアシストを連発していたようにアシスト力は流石にワールドクラス。今季もチームの火力を支える燃 料として尽力してくれることを期待しています。というより、セスクがファイナルパサーとして機能しないと困ります。
 
▽課題
昨季年明けから一気に運動量とともにパフォーマンスもガクッと落ちたのは有名な話。特にネガティブ・トランジションと呼ばれる「攻撃から守備への切り替え」が遅い傾向にある(相方も近頃怪しい)ので、この辺りの改善は欧州の舞台で戦っていく上で必須となるでしょう。
 
これはセスクに限ったこ とではないですが、チームとしてビルドアップの核となるのが誰なのか曖昧になっている節がありました。その影響か、オスカーがボールを貰いに下がってくる のにボールに触れない(たぶんどうしたらいいのか分からない)という状況が見られました。オスカーと仲良く棲み分けしましょう。
 
          
 
◯カルテ #9

【氏名】ネマニャ・マティッチ
【番号】#21
【在籍】(復帰して)2年目
【年齢】26

Matic


▽期待
もはやプレミアでヤヤ・ トゥレとタイマンが張れるのはあなただけです。華奢に見えて、きっと体幹のバランスが良いのでほとんど倒れることはありません。その調子でフィジカル・ト レーニングに励みましょう。期待することは、やはりそのプレスの強度です。昨季スウォンジー戦(A)で前線のプレスから相手を崩壊させたように、2列目や トップと息が合うプレスが発動した時には相手は相当苦戦を強いられるでしょう。
 
▽課題
これは期待の裏返しでもありますが、逆にプレス対策をされた時に脆すぎます。これは相方セスクとのコンビネーションの問題でもありますが、プレスで前に前に意識が行くあまり、プレスを回避された時のバイタルエリアのカバーがどうしても遅れます。
 
加えて、もう少しパスの 精度を磨きましょう。元々トップ下をやっていたこともあり、きっと「天才にしか見えないゴールへのルート」みたいなものが光って見える時があるかもしれま せんが、縦パスが引っかかったり、クリアがきちんとクリアになっておらず返ってピンチを迎えるなんてことが昨季終盤からよく見られています。相方とのバラ ンスを考え、攻撃と守備との比重を考えてプレーしましょう。
 
          
 
◯カルテ #10

【氏名】ラミレス
【番号】#7
【在籍】6年目
【年齢】28

Ramires
 
▽期待
実は現有スカッドの中ではかなり古株なラミレスさん。モウリーニョのお気に入りなので、きっとなんだかんだ要所要所で出番が出てくることになるでしょう。出た時には少しでもチームのプラスとなるようなプレーをしてくれることに期待しています。
 
▽課題
簡単なボールロストをやめましょう。
余計なラフプレーはやめましょう。
 
          
 
◯カルテ #11

【番号】#12
【在籍】12年目
【年齢】28

MIKEL

 
▽期待
もはや古株などという域 を超えて、JTと並ぶ「生けるレジェンド」となったNASAミドル開発局アフリカン部部長のミケルさん。今年もプレミアには多くの選手が移籍してきている ので、アフリカン部部長として、きっとベンチからNASA局員になれる有望な選手をスカウティングしていることでしょう。
 
真面目な話、退団をモウリーニョ自ら止めたくらいですから、第一期からのモウリーニョイズムを受け継ぐ『唯二』の選手として、その必要性を監督が誰よりも感じているのだと思います。あなたの果たすべき仕事はピッチの上だけにあるとは限りません。
 
          
 
◯カルテ #12

【氏名】ウィリアン
【番号】#22
【在籍】3年目
【年齢】26

WILLIANNN

 
▽期待
昨季終盤に限って言え ば、MVPはこの人に。まだフィニッシュの精度に改善の余地を感じるものの、それを補って余りあるほどの運動量と推進力で見事に「偽SH」としての役割を 果たしました。今季もその偽SHとして、ピッチの至る所に顔を出してくれるでしょう。あの頭のマリモはいつまで育てるつもりなのでしょう。
 
▽課題
良くも悪くも、ドリブルをしている時に相手が密集しているスペースであっても潜っていくという特徴があります。これが突破口となり大きなチャン スを迎える時もありますが、その反面、簡単に捌けばいい時にも狭いところに潜っていってしまうので見てる側としてはハラハラしてしまいます。そして実際に そのボールロストからピンチを迎えた事もあります。これは良さを消しかねないので難しいところではありますが、適度にボールは手放してしまいましょう。
 
          
 
◯カルテ #13

【氏名】オスカー
【番号】#8
【在籍】4年目
【年齢】23

Chelseas-Oscar-014

 
▽期待
今季最も期待を寄せています。きっとオスカーのシーズンになると信じています。今季は何より怪我でコパ・アメリカを休んだ事からオフでしっかり と休養をとっていて、心身ともにリフレッシュをしてシーズンに臨めるのが大きいでしょう。開幕戦のスウォンジー戦では早速昨季と比べものにならないほどの パフォーマンスを見せてくれました(クルトワ退場の影響で途中交代)。
 
昨季から献身的な守備をしてくれていましたが、今季に限ってはある程度「わがまま」をしていいのではないかと思っています。自分がチームを引っ張るくらいの気概で、アザールが目立たなくなるくらいの活躍に期待しています。
 
▽課題
セスクのカルテでも記した通り、ビルドアップの棲み分けを明確にしていくと良いと思います。昨季はボールを受けに下がるも、チームとしての約束 事が決まっていなかったのか、徘徊をしているだけという事象が確認されていました。セスクとオスカー、この2人の試合中の役割がもっと明確化されていくべ きでしょう。
 
          
 
◯カルテ #14

【氏名】ファン・クアドラー
【番号】#11
【在籍】1年目
【年齢】26

CUAD


▽期待
地味に、昨季優勝を決め たクリスタルパレス戦でPKを獲得したのは大きな仕事だったと思います。フィオレンティーナ時代の「11番」を胸に、今季は何とかプレミアで爪痕を残して くれれば。守備の意識はかなり高く、守備位置に戻る早さは評価できます。が、求められているのはそこではない気がするので、積極的なドリブルをもって良い 意味で試合を掻き回してくれれば良いと思います。
 
▽課題
何だかプレーの一つひと つが「軽い」という印象があります。パス一つにしても丁寧にいきましょう。それとスペースの確保できないプレミアではセリエと違って、足下でボールを受け るにはそれだけのフィジカルや体の使い方を体得する必要があります。シュールレは以前これに苦しみ肉体改造に踏み切りましたが、どうするのでしょうか。こ こをクリアしない限りプレミアで生きていくのは難しいと思われます。
 
          
 
◯カルテ #15

【氏名】ヴィクター・モーゼス
【番号】#20
【在籍】4年目
【年齢】24

MOSES

 
▽期待
HG枠に加えてプレシーズンの頑張りもあり、チームに残ったモーゼス。期待することは、ズバリ「バックアップとしてチームを支える」ということ です。現状どうしてもモウリーニョの頭の中でSHはアザールとウィリアンで固まっていて、移籍市場の動きを見ても、昨季から手を加えるのは「上積み」だけ ということは明らかです。昨季はバックアップメンバーがなかなか結果を出せずに、固定メンバーが出ずっぱりという事態が発生しました。モーゼスがバック アップとして十分にやれることを証明できれば、チーム全体の競争力向上、ひいては主力のターンオーバーを可能にすることに繋がります。
 
▽課題
加入当初に比べて、ストークで自信を身につけたのか、大分自信あふれるプレーをしているのは良いことです。ただウィリアンやアザールを脅かすた めには、やはりフィニッシュの精度を高めることが最重要課題になっていきます。少ない出場機会の中でもフィニッシュ精度の高さを証明したレミーは、きちん とモウリーニョからの信頼を、そして出場機会を得ています。君にこの言葉を贈ろう。「SCORE TO LIVE」
 
          
 
◯カルテ #16

【番号】#10
【在籍】4年目
【年齢】24

06-hazard-afpgt

 
▽期待
その目に見据えるはバロンドール。昨季個人賞を文字通り総ナメにしたように、今季もチームの絶対的な存在として攻撃の核となってくれることに期待しています。そろそろモサモサの髪を切ろう。
 
▽課題
昨季を上回るシーズンを送るには、「ビッグイヤーをもたらす」くらいの活躍が求められるでしょう。
 
          
 
◯カルテ #17

【氏名】ルベン・ロフタス=チーク
【番号】#36
【在籍】13年目
【年齢】19

RUBEN

 
▽期待
公にモウリーニョから批 判されたのは「愛のムチ」と信じ、出た試合で精一杯のプレーをしてくれることに期待です。きっとリーグ戦での出番はなかなか無いでしょうが、カップ戦では 出番が回ってくるはず。昨季リバプール戦(H)でコウチーニョを抑えたようにまずは守備での貢献を。
 
▽課題
「サボる」という意識はおそらく持っていないんでしょうが、モウリーニョもコメントしていたようにどうしても試合後半になると運動量が落ちます。
 
          
 
◯カルテ #18

【氏名】バートランド・トラオレ
【番号】#14
【在籍】6年目
【年齢】19

bertrand-traore-chelsea_8bozmr2mth6y12u06zinwk3ab

 
▽期待
昨季までローンで在籍していたフィテッセでは、シーズン途中からストライカー起用となっていたようですが、モウリーニョは2列目、あわよくば左 SBで考えています。プレシーズンを見た限り、あなたは左サイドではなく右サイドが主戦場の選手です。レフティなので、右サイドに置くと常に体を開いて前 を向けるメリットがあります。ロフタス=チーク同様にカップ戦での出場がメインになるとは思いますが、出た試合では遠慮せずに存分にそのポテンシャルを発 揮してくれることを期待しています。
 
▽課題
特になし。

           


《FW》
 
◯カルテ #19

【番号】#18
【在籍】2年目
【年齢】28

remy

 
▽期待
昨季見事にスーパーサブ としての役割を果たしました。基本的にはコスタ、ファルカオ含めたストライカー3人が同じスタートラインに立って第一ストライカーの座を争うことになりま すが、残念ながらコミュニティ・シールドでのパフォーマンスを見る限り、またそれに対するモウリーニョの反応を見ても今季もおそらく昨季同様スーパーサブ としての起用がほとんどだと思われます。ただそこで不平や不満を漏らさずに、出た試合でしっかりと仕事をすること、これが何よりもあなたに期待することで す。
 
▽課題
どうしても中央ではボールを収められるほど体を張れないので、サイドに流れてしまう癖があります。コミュニティ・シールドではサイドに流れない よう指示を受けたのか中央に留まる姿が見られましたが、やはりボールを収めることは出来ていませんでした。プレースタイルからして元々そういうタイプでは ないので難しい注文かとは思います。上記にあるように、出た時には仕事を出来るようにしておきましょう。
 
           
 
◯カルテ #20

【番号】#9
【在籍】1年目
【年齢】29

FALCAO


▽期待
欲を言えば、アトレティコ時代の輝きを取り戻すことです。ただ現実的に考えると、やはりコスタが離脱した時に「危機的な状況にならないよう最小 限でもいいから得点源となること」になるでしょう。昨季のユナイテッド在籍時にも見られましたが、持ち場を離れ、下がってきてボールに関わるのが好きなよ うです。たとえば「ファルカオが下がった時に両SHがBOX内に侵入」みたいな連動した動きが出てくると、おもしろいと思います。
 
▽課題
膝をやってしまって以降、どうしても本来のファルカオに戻れていないので、決して元9番さんみたいに「コロンビアの壁」とか言われないように気をつけましょう。
 
           
 
◯カルテ #21

【氏名】ジエゴ・コスタ
【番号】#19
【在籍】2年目
【年齢】26

COSTAA

 
▽期待
昨季ハム離脱がありながら、なんだかんだ20ゴールを達成したのはお見事。今季は本人が優勝パレードで宣言した通り30ゴールに到達できることを期待しています。
 
▽課題
なんといってもハムの完治。というか、そもそも完治は可能なのかという話になっていきそうですが。どんなに能力がある選手でも、ピッチに立てなければ何の意味もありません。あとはオフで大分お腹が出てきたので、シェイプアップをしましょう。
 
 

〜15/16 シーズンプレビューカルテ【GK&DF】〜

ついこの間JTがトロフィーを掲げたかと思えば、もうすぐそこに新しいシーズン開幕が迫ってきているみたいです。今回はシーズンプレビューカルテというこ とで、選手個々にカルテと題してそれぞれに期待することと課題(改善すべきところ)を勝手ながらまとめてみました。あくまでも個人の主観によるカルテで す。

 
 
          
 
《GK》
 
◯カルテ #1
【氏名】ティボ・クルトワ
【番号】#13
【在籍】5年目
【年齢】23

COURTO
 
▽期待
ゴールマウスに佇む姿勢の良さは惚れ惚れするほど。近・遠距離ともに世界でも指折りのレスポンスで、チームのピンチを何度も救ってくれるでしょう。地味にセーブするときの変顔がフィル・ジョーンズに近づきつつあるのはヒミツ。
 
▽課題
なんといっても、やはり足下。ゴールキック時のフィードは基本的にイヴァノ目がけて蹴っていて、それに関しては割と正確なものを見せてくれるのですが、味方からのバックパスを蹴る時(特に相手のプレスがかかっている時)はほぼドッカンのようです。
 
守備陣との連携向上にも励みましょう。昨季ハル戦で見せたイヴァノとの連携ミスからの失点が残念ながらサポーターの頭の中に深く刻み込まれてい ます。「もっと成長しないと、このままじゃベゴヴィッチと交代だ」と言ってきたディビッド・ジェームズを黙らせるようなパフォーマンスを。
 
          
 
◯カルテ #2
【氏名】アスミール・ベゴヴィッチ
【番号】#1
【在籍】1年目
【年齢】28

asmir-begovic-spasio-chelsea-poraza-kod-kuce_1439063485
 
▽期待
セカンドには勿体無いほどの実力を持っているだけに、本気でクルトワの立場を脅かすような活躍に期待しています。出場機会は限られるでしょうが、出た試合で最大限の結果を。ホームグロウン枠というだけである意味もう期待に応えた感はありますが。
 
▽課題
特になし
 
 
          
 
 
《DF》
 
◯カルテ #3
【番号】#26
【在籍】19年目
【年齢】34

foto
 
▽期待
ドログバ、チェフまでもがついにクラブを去り、モウリーニョ第一期から残るレジェンドはJTとミケルだけに。ピッチの上のみならず、ドレッシングルームや トレーニングにおいても上手いことモチベーターとしての役割を担ってくれることに期待しています。苦しい時に発動するセットプレーからのキャプテン弾は きっと今季(15/16)も必要になるはず。
 
▽課題
昨季(14/15)が奇跡のカムバックだっただけに、そこからの急激なパフォーマンス低下にだけは気をつけましょう。年齢を考えても反応やス ピードが鈍くなるのは当然避けられないことであるけど、ケーヒルがセンターバックのリーダーとなるにはまだ殻を破らなければならない現状にあることを考え ると、あと少しだけ頑張ってもらう必要がありそうです。
 
             
 
◯カルテ #4
【番号】#24
【在籍】4年目
【年齢】29

Cahill
 
▽期待
加入当初に見られていたボールを持ち上がってミドルを打つような場面が一切見られなくなってしまったので、今季はもう少しそういったプレーが見られることに期待しています。あなたは誰かと違って、ミドルが打てるタイプの選手です。
 
▽課題
13/14シーズンが素晴らしいパフォーマンスだったのに対して、昨季(14/15)は完全にズマにお株を奪われてしまったようなシーズンでし た。シュートを体に当ててブロックする技術は相変わらず高いものを持っていますが、ビルドアップ能力が向上すると、チームとしてとても助かるでしょう。出 すタイミングと方向がバレバレの楔のパスからの脱却も目指しましょう。
 
          
 
◯カルテ #5
【氏名】クルト・ハッピー・ズマ
【番号】#5
【在籍】2年目
【年齢】20

1445538-30907610-1600-900
 
▽期待
「チームのためならキーパーだってやる」との言葉通り、昨季はアンカーまでノルマレベルではあるもののこなしました。空中戦とかの圧倒的な身体 能力に隠れてフィードも実は普通にうまかったりするので、後ろからのビルドアップも担っていけることに期待です。大きなスパンで見ても、まだ20歳、これ からクラブの中心的選手になってくれるでしょう。
 
▽課題
これは昨季アンカー起用の時に見られたことですが、マンマークにやや難ありです。足が止まったりマークする選手を逃したりすることが割と多く発 生します。BOX内でも足を止めてしまって失点というケースが少なくないです。対照的にスライディングが抜群に上手く、スイーパーとしては素晴らしいパ フォーマンスを見せてくれます。昨季エバートン戦ではルカクを見事に抑え込みました。マンマーク守備の向上に努めましょう。
 
          
 
◯カルテ #6
 
【氏名】ブラニスラフ・イヴァノビッチ
【番号】#2
【在籍】8年目
【年齢】31

IVANOV
 
▽期待
今季からバイス・キャプテン(副キャプテン)を務めるほどに成長した、今や欠かせない存在。何と言ってもその魅力は得点力で、セットプレーの域 を超えてボレーとかでもゴールしちゃう始末。最近はサイドから角度をつけた楔のパスを出して攻撃のスイッチを入れる動きがよく見られるので、今季はそこか らのチャンスメイクがつくれるようになることに期待しています。
 
▽課題
強いて言えば、少しイエローカードを貰いすぎているので、もう少しイエローカードを意識しながらやってくれるときっと監督が喜ぶでしょう。
 
          
 
◯カルテ #7
 
【番号】#28
【在籍】4年目
【年齢】25

AZPILI
 
▽期待
モウリーニョが「国内最高のレフトバック」と太鼓判を押すほど信頼を寄せている選手。特にビッグマッチにおける対人能力の強さは半端ではなく、今季も大いに期待できるでしょう。よく舌を出しながらプレーしてる。爽やかさno.1。

CUETA
 
▽課題
チームとしてそもそも攻撃の組み立てを任せているわけではないものの、やはり左足がクリア以外で使えないというのは改善する必要があるでしょ う。ペナ角でスペースと時間がない時に、右足に持ち直す暇などないのです。あとは、ボールへの寄せの速さを逆手に、複数でワンツーをされるといとも簡単に 攻略されてしまうので、この辺りも今季の課題と言えるでしょう。


MF&FWへと続く...

~BTSport|戦友と交わすことば~

image

BTSportがリオとドログバの対談企画をやってくれていました。基本的にはリオが聞き手としてドログバに色々喋らせている感じなんですが、内容が結構おもしろかったので日本語におこしました。動画はこちら。  
※削除されている可能性もあるのでそこはあしからず


―――――


リオ(以下:R) ― ディディエ、まずはプレミアリーグ優勝おめでとう。どう感じてる?
ドログバ(以下:D) 「素晴らしいの一言だよ、帰ってきて早々リーグ優勝なんて。本当に素晴らしかった。」

image2

R ― シーズンを振り返ってみて、特徴的だったのはどんな瞬間だった?
D 「個人的には最初の試合かな。帰還後初めてピッチに入ったときのスタンフォード・ブリッジの歓迎はすごかった。それからいく つかキーとなる試合があったよね。マンUとの試合では帰還後初のスタメンで退団以降初のゴールを決めたし、シティが優勝した後、オレらがタイトル奪還に向 けてチャレンジできるかどうかを量る上でいいテストになった。」

4



R ― 実際に優勝の"匂い"を感じ始めたのはどのあたりから?
D  「スパーズに負けたあとのチームの反応を見たあたりかな。あの敗戦のあとも難しい試合が続いて、シーズン後半戦さらにチームに疲労が溜まっていたわけだ けど、それでも勝ち続けた。内容は確かに良くなかったかもしれないけどね。そういう時には今シーズンは何かが起こるって分かるんだ。」

 

R 「モウリーニョのチームでやるのは2回目だよね。初めてチェルシーでやったあの頃との違いはあった?どっちがベターだったんだろう?」
D  「あの頃の方がベターだったかな。なんでかって、選手としてより主力で戦えてたから。今とあの時の明確な違いは、あの頃のチームは既に成熟してたってこと だ。フランク、マケレレギャラス…みんな24とか25歳でバリバリやってた。今のチームはもっと若くて、成長の伸びしろもある。クラブにとっては良いこ とだよね。」

10

R 「今とあの頃のチーム、どっちが強い?」

D 「そりゃあ、より多くのタイトルを獲ったほうだろうね(笑) 分かるだろ?だからあの頃のチームだ。でも今のチームもリーグを制したばかりで、それもシーズンの始めから首位に立ち続けての優勝だった。それはあの頃の チームでも出来なかったこと。これからの将来でどうなるか見ものだな(笑)」



R ― これまで獲得した中で一番のタイトルは?
D チャンピオンズリーグだ。最高の気持ちを味わえたし、優勝するまでのプロセスを考えても一番だ。キミらに一度決勝で負けてるからね(リオを指して)。」
R 「ああ。退場しちゃったやつだよな。もし俺だったら『ワオ。こんなキャリア最悪だ』って思っていたと思うよ。でもあれからCL優勝への欲は高まったでしょ?」

12
D 「間違いなくね。あの決勝のことでひとつ明かすとすれば、90分終わったあとにユナイテッド陣営見たら皆疲れていてストレッチしてたんだけど…」
R 「あれ攣ってたんだよ(笑)」
D 「気づいてたさ(笑) だから監督に『ニコ(アネルカ)とオレを前に置いてくれ』って言ったんだ。そうすればCBとそれぞれ1vs1になって得点の可能性が広がるからね。でも結 局4-3-3にこだわって、キミらにしてみれば守りやすかったと思う。そんな裏事情があったんだ。まあ、あの退場があって『もうクラブにはいられない』と さえ思ったけど…」

 

R 「責任は肩に感じた?決勝で負けたことに対しての」
D 「決勝で負けたことに対してというよりは、失望させてしまった人に対して、だな。勝てる可能性はあったからね。」
R 「俺らにも勝つ可能性はあったぞ?(笑)」

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D 「もちろん、もちろん。そこがオレが学んだところなんだ。CLにおいては、"自分たちの時"があって、まだその時が来ていないときは何してもダメ。でもその"自分たちの時"が来ているときは、たとえ準決勝と決勝で合わせて2つPKを献上したとしても勝てるんだ。」

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R  「あの優勝はまるでシナリオが書かれているかのようだった。そういう運命だったよね。決勝まで辿り着いたのも凄い運の重なり合いだったけど、その決勝で君 は見事なゴールをチームにもたらした。2012年のミュンヘン、88分のゴールはドログバ。優勝を決めたPK、ドログバ。4度にわたるFA杯決勝、ゴール はドログバ。いつだって優勝メダルはドログバの首にかけられる。大一番男だね。」

D 「子どもの時にストリートで友達とサッカーをしてる時から、大きな試合で決勝ゴールを決めることを想像してた。プラスチックのペットボトルを切って、その中にキャンディを入れて優勝トロフィーみたくしてね(笑)」

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R 「(笑)」

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D 「その頃からきっと大勢の人の前に立つのが好きだったんだ。オレにとってフットボールはもちろん競争力のある試合だけ ど、同時に人々を楽しませるためのものでもある。ピッチに立ったら観てる人に楽しんでもらいたいと思うしね。大きな試合になればなるほど、ゴールを通して 皆に楽しんでもらいたい、そんな気持ちでいつも臨んでいた。それが結果として良い形になったね。」



R ― ディフェンダーとのマッチアップについて聞きたい。ヨーロッパで何年にもわたって戦ってきた中で、一番タフだった選手は誰かな?
D 「これはいつだって変わらないよ。キミとヴィディッチ。よく『マンU相手にあんまり決めないよね』って言われるけどその通りで、マンU相手のゴールは格別嬉しかった。だからキミら相手にゴール出来た時は、絶好調だってことだ(笑)」

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R 「ハハハ(笑)」

D 「あとはプジョルだな。タフで、強固なディフェンダーなんだけど、それでいてジェントルマンなんだ。」
R 「対峙するディフェンダーとしては、ガツガツくるようなタイプの方が好きなの?」

D 「徐々に順応していった感じかな。フランスではいつもオフサイドギリギリのところでラインと駆け引きするようなスタイ ルだったから、チェルシーに来てターゲットマンとか、フランクやロッベンを繋ぐ役割をする上でスタイルを変えなきゃいけなかったし。チェルシー加入当初は 『ここでキングになってゴール決めまくってやる』なんて思ってたけど、皆ドリブルだけじゃなくて得点することも出来るから、そこから学ぶことも多かった な。」


R ― 一緒にやった中でベストの選手は?

D 「尊敬してるのはフランク・ランパード。一朝一夕であそこまでになったわけじゃない。本当にハードワークを厭わないんだ。あと凄くクレバー。オレにとってみれば、本当のフットボーラーっていうのは単にボールを持てる選手じゃなくて、賢さを備えている選手だ。」

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R 「色んな人からフランクについてどう思うか訊かれる。確かにテクニックとか眼を見張るような技を求めるなら物足りないかもしれないけど、見事なまでに効率が良いよね。」

D 「フランクのおかげでオレは成長できたと思ってる。毎日練習後に一緒にシュート練習とかボールを受ける動きとか、こういう時はボールを貰わないようにとか…色々細かく練習したんだ。挙げてきたゴールのほとんどはその練習の成果だよ。」

 

R 「ひとつ、君にやられた事を思い出した。あのせいで俺の夏は台無しになったんだ。あれはウェンブリーだったよね?試合終了間際で決められたんだ。」

D 「エクストラ・タイムだったね。」

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R 「そうそう。皆疲労困憊で、俺の足もまいってた。」

D 「オレも疲れに疲れてて、モウリーニョに『もう死にそうだ。これ以上走れない』って言ったら『ただBOXの中にいとけ。そしてワンチャンスで仕留めるんだ』って言われたよ。そうやって自信を彼は選手たちに植え付けることが出来るんだ。」

R 「トップの選手たちでも、時にそういう確信とか自信みたいなものを必要としてるんだよな。そういうところはモウリーニョは本当に巧みだ。」

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D 「たとえ上手くいっていない試合があっても、たった一回、一回だけでも良いボールがスペースに出れば十分。それを活かすような監督だ。それで選手たちは信頼を感じて、監督に応えなきゃって思うんだ。やってやるってね。」

 



R ― これまで幾つにも及ぶ偉大な功績を収めてきたわけだけど、これからはどんな事を証明していきたいと思ってる?

D 「傲慢になりたいわけじゃないけど、もう証明することはないと思ってる。けどエデンや、ウィリアン、オスカーといった 若い選手たちに伝えることはまだまだある。彼らの助けとなるためにオレはいるしね。選手としては、キャリアを始めた当初では信じられないほど多くの成功を 収める事が出来たし、これからは一人の人間として、自分の慈善団体にフォーカスしていきたいな。救える命を救うこと、これはオレにとって本当に大切なこと だから。」

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R 「自分の故郷のみならず世界中の子どもたちに携わる活動をしているのを見て、すごくそれに情熱を注いでいるように見える。君も彼らのような背景を持って育ったのかな?」

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D 「そうだな。オレの育った家庭は父親が全部面倒を見てくれて、小さいところで家族みんなで暮らしてた。凄く嫌だったけど(笑)、そういうわけであらゆるものを共有してたな。でもこういう状況は今でも起きているし、この活動は本当に大切な活動だ。」

 

R 「ディディエ、今回は対談の時をありがとう。」

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