うるとらんぷす

「チェルシー」という単語に対する反応が人より2.7倍速いチェルサポによる備忘録。

【BPL#8】"Same but Different"~クリスタル・パレス v チェルシー~

 

 代表ウィーク明けのプレミア。対するは、マンチェスターやらリバプールから下ってきたキャンベル、ザハ、ケリーという「伸び悩み若手イングランド人トリオ」を抱えたクリスタル・パレス
昨季の敗北をもちろん選手もサポも忘れていないので、昨季とは生まれ変わったところを見せたいモウリーニョ



両者スタメンはこちら。コスタが代表からハムの怪我というお土産を持って帰ってきてしまったようで、スタメンはレミーに。またベンチにはソランケの姿も。実は前節に続いてロンドンダービーなこの一戦、キックオフ。


〇レミーのもたらしたもの

 この日スタメンを飾ったレミーですが、全体のパフォーマンスはそこまで悪くは無かったのかなと。特にDFを背にしてボールを受ける動きDFを背負いながらターンをして前を向くような動きは上手かったです。実際にデラニーへの2枚目のイエローを引き出したのも、このレミーのターンでした(ちなみにオスカーの先制FKのきっかけとなったウィリアンへのファールもこのデラニーだったので、この試合の殊勲賞はデラニーでファイナル・アンサー)。

ただやっぱりコスタと比べると、もう少しサイドに流れて味方が攻めるときのルートを整理するだとか、2列目の選手との距離を詰めてあげるだとか、そういった動きが欲しい場面はいくつかありましたね。ちなみにですが、シティ戦のソルダードはこういう「味方の崩しに参加するというよりは、むしろその崩しへの土ならし的な動き」は割りと上手くできていたのかなと思います。エリクセンは見る度良い選手になっていきますねほんと。


〇仔牛の成長

 個人的に、この試合は今季チームがいかに成長したか、どんな所に変化が起こったのかを見るには最適な試合だったんじゃないかと思います。以前ask.fmで質問を頂いたときにも答えたような気がするんですが、今季のチェルシーのテーマって『これまで(やりたくても)できなかったことをやろうぜ』だと思うんです。

Telegraphが載せていたネヴィル×モウリーニョの対談で もモウリーニョが言っていたように、昨季は戦術的・精神的にも成熟していなく、なかなかモウリーニョが頭の中で思い描く絵をピッチで表現できなかったとこ ろがあったと思います。だからこそアンフィールドやエティハドでああいうバスを停めてっていう手段をとったわけなんですが(あそこでそういう手段を決断で きるのもまた凄いことだけど)、今季はコスタ、セスクという2つの大きな柱を立てたことによって、昨季までimpossibleだった「引いた相手を複数の連携で崩す」、「ボールを保持し主導権を握る」といったことがpossibleになったのかなと。

追加点は正にそれを体現したゴールでした。
セスクという柱が中盤に加わっただけでこうも昨季と違った結果が生まれるのか(もちろん単純にセスクだけによる変化ではありませんが)と、改めて フットボールは人と人で組織するスポーツだなあと思いますね。今季は兎にも角にも、セスク×誰か=?の?を発見する楽しさがある気がしてます。セスクが生 み出す可能性がすごい。


試合の最後には「伸び悩みトリオ」の1人ザハにルイスがぶっちぎられ失点してしまうという、これからの3試合に向けて若干の不安を残しつつも、昨季からの明らかな成長を感じた代表明けのプレミアでした。


FT:クリスタル・パレス 1-2 チェルシー|Fraizer Campbell(90') / Oscar(6'), Cesc(51')