うるとらんぷす

「チェルシー」という単語に対する反応が人より2.7倍速いチェルサポによる備忘録。

【CL#2】"Where He Kicked In"~スポルティング・リスボン v チェルシー~

CLグループステージ第2戦、いざモウリーニョの故郷ポルトガルへ。スポルティングといえば何と言っても、モウリーニョが通訳兼アシスタント としてサー・ボビー・ロブソンの傍らで監督キャリアのスタートを切った地。心無しかいつもより戦況を見つめるモウリーニョがリラックスして見えたり見えな かったり。

両者のスタメンはこちら。プレミアクラスタお馴染みのナニさんと、個の打開力を持つカリージョという両翼。対してチェルシーは、左SBのルイス 起用以外は常連たちが立ち並ぶスタメン。元ベンフィカのマティッチへと、スポルティングサポのメラメラする視線が送られるなかキックオフ。

スポルティングのディフェンス〜ノイアー-esque〜
 
 この試合の直前のリーグ戦で、図らずもスポルティングと同じ4-1-4-1を敷いたヴィラと戦ったチェルシー。ヴィラがリトリート&ゾーンディフェンスというシステムを敷いた一方で、スポルティングハイライン&選手を追尾していくマーキングを決行。
 
そしてこの試合、終了のホイッスルが鳴ったと同時にモウリーニョが握手を求めに行ったほどの活躍を見せたルイ・パトリシオは、ハイラインで広大に広がったスペースをケアするべくノイアー並みの飛び出しを見せ、見事スイーパーキーパーという役割をこなしました。
 
いや、ロリスとかいうおてんばスイーパーキーパーがプレーをもって証明してくれているようにスイーパーキーパーは飛び出せばいいってもんじゃな いし(ノイアーもいつぞやのCLのインテル戦、飛び出して頭でクリアしたのをスタンゴビッチにロングシュート決められてたような)、そういう意味でもル イ・パトリシオは殊勲の活躍でした (それを加味してももう1点は取れただろうに...)
 
 
チェルシーのオフェンス〜流動性が生むズレ〜
 
 ゾーンではなく、人に追尾していく守り方をしたスポルティング。それに対しモウリーニョシュールレアザール、オスカーのポジションを頻繁に動かし、スポルティングのマークをコントロールしながらその中で生まれるズレを作りチャンスメイクをしていく試み。
 
特にシュールレが中央に流れていく動きは頻繁に見られたのかなと。それが結果としてゴールに繋がることは残念ながらありませんでしたが。
 
先制はアザールのドリブルによって稼いだセットプレーから、マティッチのループ気味のヘッダー。元ベンフィカということで、エスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデに盛大な沈黙。
 
 
◯後半
 
 後半はスポルティングがボールを保持し、両翼(ナニ&カリージョ)を中心にボールを運んでいく場面が増えました。
 
特にシュールレサイドを集中的に狙われた印象。その辺り早めにウィリアンに代えて守備を厚くしたのは流石の采配だったのかなと。
 
「試合をkillし切れずに終盤に失点」という最悪の事態を避けるべく、早めの段階でクローザー・ミケルを投入するも、そこまで安定感をもたらせず。
 
最後の最後まで朝早くからチェルサポたちをハラハラさせたまま、なんとかアウェイで虎の子の1点を守り切り勝ち点3を獲得。
 
 
 
 多くの決定機をつくりながらも1点しか挙げられなかったのは改善点として、2試合連続クリーンシート出来たのはチームとしてはかなり 好材料なのかなと。この調子で早めにGS突破決めて、新加入組やコンディション不良の選手たちへ時間割けたらなあと。次はビッグ・ロンドン・ダービー。