うるとらんぷす

「チェルシー」という単語に対する反応が人より2.7倍速いチェルサポによる備忘録。

〜Independent|ウィリアンは何を思ふ〜

Independentに、少し短めではありますがウィリアンのインタブーが載っていたのでご紹介。自身のこれからの課題、故郷ブラジルでの幼少時代、ウクライナでの訓練の日々と色々語っています。
元記事はこちら。



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チェルシーのウィンガー、ウィリアンはチェルシーでの生活を楽しんでいる。彼が思うほどのゴールは挙げられていないようだが。

このブラジリアンは今季わずか1ゴールに留まり、アンドレ・シュールレや、より守備的な場合、ラミレスとのローテーションの中で時にはベンチに座ることもある。

しかし26歳のウィリアンは、自身への課題は「より多くのゴールを決めることだ」と言う。




ウィリアン「僕はどんな些細な事であっても、それによって自分の試合におけるパフォーマンスが良くなればと常に思っている。自分に満足して成長を止める暇など1秒たりとも無いからね。どんな練習であっても"前回の自分より良い選手であること"を心がけているんだ。
 
 
今課題として心の中に置いているのは、もっとゴールをすること、もっと頻繁に得点に絡むということだ。試合の状況によっては攻守のバランスを考えたポジションを取らなければいけない。けど、心の中ではもっと得点に絡まなければと思っているよ。
 
こ れはミスター・モウリーニョに以前言われた事でもある。つまり監督も僕自身も、もっとゴールをしなければいけない事は理解している。確かにシーズンのここ まで、自分の出来には満足してるよ。でも、ゴールを決める事ができれば尚良しだ。それはチームにとっても良い事だからね。」

 
 
(幼少時代を振り返って ※ウィリアンはサンパウロの『リベイラン・ピレス』という小さな町出身)

「毎日のようにストリートでフットボールをしていたよ。小さい頃はゴツゴツした道でボールを蹴る事が難しいだなんて考えもしなかったけどね。なんせ、芝でプレーする事なんて滅多にできなかったから。

そこら辺にある適当なものでゴールを作ってた。サンダルや瓦礫のブロックは皆よく使ってたな。物が無ければ自力でなんと か補ってたもんだよ。外に出て友達や近所のヤツらとフットボールが出来るだけで幸せだった。楽しかったよ。喧嘩はしたけどね。ただ、喧嘩といってもせいぜ い友達同士の喧嘩だ。ほんの些細な馬鹿らしいことでよく喧嘩になっていた。でもそれは皆ひたすら勝ちにこだわっていたからなんだ。僕は喧嘩をするタイプ じゃなかったよ。ただ勝ちたいというだけで、ファイトや喧嘩は好きじゃなかったから。」



彼は19歳の時に、あるクラブに入団した。19歳というのは多くの若いブラジリアンたちが欧州のクラブへと渡る年齢だ。彼らは欧州の中でも、イタリアやスペイン、ドイツといったように世界的に主要なリーグを抱えた国々へと活動の場を移す。

ウィリアンは、19歳でウクライナシャフタール・ドネツクに入団した。

「19歳で欧州のクラブに入団することは頭の中に無かったよ。ましてや世界的にメジャーなリーグでないところにだなんて。フットボールに関しても僕の面倒をみていた父親は、僕がそれこそイタリアやスペイン、イングランドに行くことを望んでいたみたいだけど。

シャフタールはとても熱心に僕の獲得を望んでくれた。何度も声をかけて説得しようとしてくれたし、シャフタールへの移籍という決断を下せてとても嬉しく思う。

そういった経験を経て、今チェルシーにいる。だからこそチェルシーでの毎日に日々感謝しているんだ。19歳でウクライナに行くというのは大変だったけど、そのおかげでいまの自分がいる。忘れることの出来ない経験になったよ。」
 


19歳の時に過ごしたウクライナの冬のおかげで、ここイングランドの冬はウィリアンにとってまるでそよ風のように感じられるようだ。

ウクライナの冬は本当に、本当に、本当に寒いよ。時々ラミレスとオスカーが『今日はめっちゃ寒いね』なんて話している のを聞くんだけど、そんな時は入り込んで『君ら、クレイジーか!?何でも無いじゃんこんなの。ウクライナに来ないと本当の寒さは分からないぞ!』って言う んだ。ウクライナでの日々は本当に僕を強くしてくれたよ。」 





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以上、ウィリアンのインタブーでした。今季に限らず、個人的にウィリアンがもっと得点に絡んでくると良いなあと思ってい た矢先にこの記事を見つけたので、やっぱり彼自身もモウリーニョもそこは感じていたんだなと。幼少期の話を聞いても、ブラジリアンたちのフットボールにか ける想いが伝わってきましたね。特に『ファベーラ』と呼ばれる貧困街で育った選手たちが多いです。彼らの「フットボールができるだけで幸せ」という言葉を 聞くと、リモコンのボタンを押すだけで簡単にフットボールを観れることに、もっと幸せを感じてもいいなあと思いました。