【BPL#13】"Draw Is Just Enough"~サンダーランド v チェルシー~
プレミアの公式Twitterアカウントが『みんな忘れるな!土曜日から5日間で20試合が行われるぜ!』と鬼畜日程を楽しむくらいには頭の おかしいプレミア。観てる分には試合の間隔が狭いに越したことはないんですが、何せ選手およびスタッフのことを考えると怪我だけは勘弁といった感じです。 そんなプレミアも第13節を迎えました。今回のお相手は昨季ホームでの無敗記録を破られたサンダーランド。シャルケ戦に続き、チェルシー関係の監督相手に なりました。
両者スタメンはこちら。サンダーランドはキャタモール先輩をバイタルの番人に据えた中盤3センター。前線には空中戦で戦うことも足元でボールをキープできることも出来るウィッカム。対してチェルシーはメンバーを変えずに臨んでいきました。それではキックオフ。
〇固かった黒猫バス
サンダーランドは4-5-1の守備ブロックを敷き、チェルシーが今季攻撃のオプションとして手に入れた「中央突破」を防ぎきるべく徹底して選手間 の距離を埋めていきます。また後ろのスペースを取られないために極限までGKパンティリモンと最終ラインとの距離を詰め、時には前線のフレッチャーを除い た9人がBOX内に入ることもありました。
一方チェルシーはサンダーランドの戦い方を察し、「それならこっちだって全員で攻めますよ」作戦。セスク&マティッチに加えクエ太も思い切り前線 へ。ウィリアンも右SH起用とは名ばかりに、中央にも左にも顔を出し、チェルシーの選手全員でなんとか攻撃の活路を見出そうとしていました。
それでも固い黒猫バス、ボールを持つ時間はくれる守備でしたが、何せスペースを与えてくれませんでした。
ミッドウィークをドイツの地で戦いそこから何一つ手の加えていないメンバーでアウェイ戦という状況が影響したのか、パス&ゴーの動きも乏しいチェ ルシー。中距離からのミドルを頻繁に打ち、偶発的なチャンスorサンダーランドの選手によるヒューマンエラーを期待します。が、ウィリアンのミドルがポス トをかすめたほどしか成果は得られず。
こうしてドイツ帰りのチェルシーの攻撃を弱体化させたサンダーランド。次第にチェルシーの選手たちが疲れているという隠れた事実に気付くと、 「ボール奪取からウィッカムにボールをあててカウンター」といったような攻め方ではなく出来るだけボールを繋ぎ、あわよくばゴールを取ってしまえという攻 め方をしていきます。
個人的に印象を受けたのは右SBを務めたヴェルジーニ。高い足元の技術と読みづらいプレーで、サンダーランドの攻撃の中にうまく「ハズし」を入れ ていました。1度チャンスも作られてます。ちょっと調べたところ、本職はCB、アルゼンチン代表の26歳でエストゥディアンテスから来たんだとか。あのク セのあるプレーはアルゼンチン発祥でしたか。昨季ヴィオラからやってきたマルコス・アフォンソといい、なかなか面白い選手を獲ってくるサンダーランド陣 営。
結局前半でサンダーランドの守備をこじ開けられなかったチェルシー。そのままゴールレスで前半を終え「ミッションの1/2を遂行したぜ」というサ ンダーランド一行と、「さあ、この重いバスをどう動かそうか」というチェルシー一行はドレッシングルームへと続くトンネルに向かっていきました。
〇反比例した運動量
後半になると、前半しっかりと体力を溜めたサンダーランドと、連戦の疲れで徐々にゴールへの焦りを見せるチェルシーとの間で運動量に差が出てきます。